デジタル終活セミナーに参加。ドラマdele(ディーリー)で注目の「デジタル遺品」について考える。

デジタル終活ノート
山田孝之さんと菅田将暉さんのドラマ「dele(ディーリー)」。
依頼人の死後にデジタル遺品を内密に処分する役割を請け負った人たちのドラマなのですが、実生活でも自分の死後のデータを誰かにひっそり削除してほしい人、多いんじゃないかなと思います。
今回、デジタル終活についてのお話を聞いてきました。

デジタル終活

デジタル終活の大切さを説明してくださる講師は弁護士・公認会計士の伊勢田史先生。

デジタル終活しておかないと起こりうるトラブル

データを誰が消すか、消さないかでトラブルが生じるのではなくむしろ、
  1. 引き継がなきゃいけない情報・引き継がせたい情報を残された人が見つられなかったり
  2. 故人が絶対に見られたくないものを遺族が見つてしまった場合

といった内容が深刻そうでした。

1はネットでいろいろ金融口座持ってたみたいなのにどの銀行かわからなくて困ってしまう・・といった例ですよね。あとは思い出関連。故人が何を考えていたか、どう生きたか、残されたほうがみたいというケースもありますので、残されたパソコンやスマホからその痕跡を探そうとしても不思議はありません。

2はご想像にお任せしますが・・いい人のままでいてほしかったのに・・なんでこんなデータ見ちゃったんだろう・・と遺族がモヤモヤしちゃう例。

とにかく、

  • 家族にしっかり残さなきゃいけないものはしっかり残す。(お金とか事業などの手続き上必要なものとか+記念の写真や思い出のデータなど)
  • 家族に見られたくないもの(残す必要がない・自分だけの楽しみや趣味)は徹底して隠し切ること。

この2つが両立できることが理想なわけです。

でもこれ、今のパソコンやスマホの使い方でご自分でしっかり対策できてますか?

完璧に・・というのは私は無理だなと、お話を聞きながら思いました。

デジタル終活で考えるべきこと

デジタル終活講座では現時点でできるベストな対策をいくつか提案してくださいました。
簡単にいうと、家族がほしいデータに関しては、家族が苦労せず簡単に手に入れられる準備をしておくこと。
たとえば、引継ぎノートに大切なもののありかをしっかり書いて、家族がその情報に簡単にアクセスできるようにしておくとか。
そのデータを受け取ることで家族が生活に困ることなく、ある程度気持ちの整理ができたり、満足度が高ければ、余計なデータを必死でいじりまくる可能性は減りますよね。(言い方は悪いですが・・)
必要なデータさえ引き継げれば、あとに残されるのは・・正直なところ、家族も「消していいのかどうか良くわからないから不安だから置いておくか・・」みたいな状態のパソコンやスマホだけになるのではないかと。
家族が故人の在りし日にものすごく思い入れがあったり、売れっ子作家で書きかけの原稿がないかと探し始めたりするなら別ですが。。
それでもまあいいや、という人もいるでしょう。
特に見られたくないというほどのデータを持っていない場合なら。

絶対にみられたくないデータはどうやって消すべきか?

ただ、「絶対に見られたくない」というものがある人は、残りのデータは処分してもらうようにつたえるほうが安心です。
亡くなってから数年たち・・おじいちゃんの思い出のパソコンを引き継いだ孫が興味本位でデータ取り出しちゃったり・・ということだってありうるわけですからねぇ。。
ただ、書き方も難しいんですよね。
いかにも見られたくないデータが入っていそうな「絶対に見ないで捨ててください」とかだと、もう完全に「押すなよ、押すなよ」状態で誘ってるようなものですからね。。
難しいです。
たとえば、唐突に引継ぎに指定された第三者とかだって迷惑でしょうし。家族から「どんなデータが入っていたのですか?」と問い詰められたりしても怖いですよね。。
やはり生前の根回しがないと難しいんじゃないかなあと思います。
ディーリーみたいな第三者の人たちに託したくなる気持ちがわかります。。

終活ソフトの存在について

ちなみに、実は今でも終活ソフトというのは存在します。
家族にメッセージを残せて、その裏で指定したデータを消すことのできるソフトというのがあります。

またあらかじめ設定した一定期間ログインがなければ自動でデータを削除してくれるアプリもあるようです。

ここでは存在をお知らせするのみにとどめますが・・しっかり使い方などを調べて、自己責任でこの手のアプリを利用するのも自衛手段としてはアリかもしれません。
数年もしたら、死後にデータをきちんと分類して引継ぎや処分できるサービスやツールがもっと発達してくるのではないかなと思います。期待したいですね。

明日死ぬとして今できることは? 私自身の対策法

せっかくセミナーを受けたので、少しでもデジタル終活してみようと思って考えてみました。
セミナーでもらったこのノートをもとに、私の場合はパソコンでデータ作成することに。
デジタル終活ノート
自分の死後にしてほしい必要最低限のデジタル系の処理業務をプリントアウトして、通帳とかと一緒に保管することにしました。
そして「大事なものは私の部屋の〜〜の中に置いているから」と伝えておきました。
具体的には
  • 使っているネット銀行名・証券会社名(と口座番号がわかるハガキ資料)
  • 個人のクレジットカード会社名
  • 個人事業で使っているクレジットカード会社名と銀行名
上記のサービスを止めて欲しいと伝えました。
FBについては一応追悼アカウント設定しておくことにしました。
知っててほしいと思う人は積極的にFBでつながるようにしようと思いました。
ブログなどは、ドメインやサーバの契約が切れればそのうち情報は消えるのでそれまで放置。
TWITTERは誘導しているブログがなくなれば役目は終わるのでそのまま放置します。

諦めも大切かも?

家族にはスマホはあまりみられたくないので、パスコードは教えません。
スマホをさっさと捨ててくれるかどうかは謎ですが・・・ただ、iphoneの6桁のパスワード、今の技術ではなかなかやぶれないというお話を聞いたので当分は大丈夫そうです。
死後すぐに私の指紋を取るとかされない限り。。
それくらいかなあ。。
できることはなるべくやって、ダメなら諦める・・というのも大切かもしれませんね。
みられたくないデータができてしまった場合は、その都度見つかりにくい場所に格納することを意識する・・それでも忘れてしまった場合は諦めます。
でないと、何もできなくなりそう。

デジタル終活には現段階で「決まった答え」はない

ともかく・・デジタル終活講座、自分の死について考えるいい機会になりました。
絶対的な正解・・というのは現時点ではないと思います。
  • いつ死ぬか
  • 今どんなデジタルデータを持っているか
  • 家族との関係は濃いのか、薄いのか
  • 仲がいいのか、悪いのか、、

それによってやるべきことは変わりますし、かなり対応が違ってくるはずです。

ただ、とにかく、必要なものはサクッと取り出せる場所に置いておき伝えておくのは大事
迷っちゃうと、「とりあえずデータ全部見るか」ってなるのが人の常ですからね。
あと、デジタル終活って一回やって終りじゃないんですよね。
パスワードの変更といった自分側の都合もありますし、サービスの変化や技術の発達により、伝えるべき内容がどんどん変わってくる可能性がまだまだあります。
私自身は、今回の講座で色々思うところもあったので、今後、死後のデータ整理に関する様々なソリューションが生まれるはずなので、デジタル終活情報は常に追っていきたいなと思いました。

残したいデータを積極的に残し、生前からシェアしようと思った

今回、これからの生き方についても考えるいい機会になりました。
おざなりにしていたけど、家族と思い出をきちんと、シェアしていく場所をつくろうと思いました。
そういうのがあれば、わざわざパスワード破って端末探ったりしてまで思い出のかけらを探そうとはしないんじゃないかなと・・。
少なくとも自分の近親者についてはそんな印象でいます。
私自身実はあまり思い出作りに興味がなくて、イベントごとや行事のときの記念スナップなどをちょっと避けていた部分があるのですが。。
でも、考え方をあらためて、ちょこちょこ思い出残すのを楽しもうかと、意外と前向きな考えにもなれました。
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終活カウンセラー協会では、さまざまな終活に関する講座を開催しています。
士業の方やエンディング産業の方などがたくさん参加されていますが、私のような仕事としては終活ぜんぜん関係ないという人間でも参加しやすい雰囲気です。
近親者の死はいつか必ず迎えますし、自分もいつか死ぬので、そういった意味では誰もが関係あるジャンルといえますよね。
興味のある方は終活カウンセラー協会のホームページも見てみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

老後を考え始めたアラフィフ。 IT企業勤務を経て、コンテンツ制作・ライターなど自営業歴20年。 自営業の夫と都内で二人暮らし。超高齢化社会を楽しく快適に暮らすためのサービスや商品に興味があります。